ゲームの内容
ダニエル・タスチーニとのコンビで「ツォルキン:マヤ神聖暦」、「マルコ・ポーロの旅路」といった人気作を手がけたシモーネ・ルチアー二と、発表作は少ないながらも通好みのタイトルを発表し、ゲームファンからの信頼も厚いアッキトッカが手を組み、2016年のエッセンシュピールで発表されると同時に話題となり即完売となっていたタイトルが、再版と同時に日本語版としてリリースされることになりました。
イタリアのルネッサンス期を舞台に、プレイヤーは貴族の一家の長となり、さまざまな著名人の力を借りながら、イタリアの発展に貢献し、勝利点を得ることを目指します。
基本は、ワーカー駒を用いた建物や領地を表すカードの獲得と、そのカードの発動による拡大再生産です。カードの獲得やその活用には、ワーカー駒の能力(数値)が重要となるのですが、その能力はサイコロの目によってラウンド開始時に決められるのが大きなポイントです。
駒の能力値により、獲得できるカードが制限されたり、カードを発動させた際に得られる効果が変わってくることになるのです。このサイコロによってもたらされる能力値の揺らぎに対応する形で、より的確で臨機応変なアクションの選択や戦略が求められることになるでしょう。
ゲームの中間点で求められる教会への援助も、あなたを悩ませるでしょう。
ゲーム中に信仰点を一定数以上高め、かつ、それを支払わなければならず、もし、高めることが出来なかった場合や支払わなかった場合、大きなペナルティが課せられることになるからです。
しかし、時には、あえてそのペナルティを受けることが必要かもしれません。
ここでもやはり的確な判断が求められるのです。
場へのカードの出方や、サイコロによる能力値といったゲームごとにもたらされる変化に的確に対応するのはとてもシビアで難しいものになっていますが、だからこそ、非常に面白く、挑戦し甲斐のあるゲームになっていると言えます。
非常にオススメの一作です。
人数 | 2~4人 |
プレイ時間 | 60~120分 |
年齢 | 12歳以上 |